湯、出ました。

先日の台風による大雨の影響で再び湧出が始まりました。現在勢いはピークに達しております。

(男湯の様子)

(女湯の様子)

雨量計を見ていました所、箱根では降り始めから300mm以上の雨が降っていました。連続して80mm以上の降雨が続くと湧出が始まるといった温地研のデーターの4倍ほどの降雨が一度にあった事になります・・・。

 

こちらで湯守りを皆様からお任せ頂き10年が経ちましたが、たった10年の間で湧出の仕方が大きく変わって来ている事を実感します。

以前は湧出が始まる度に心躍る思いでしたが、最近の湧出の勢いにはどこか鎮まりのない気配を感じます。山からの祝福なのではなく限界へと近づいているという警告なのかもしれません・・・。

 

年内で最も降水量の多い雨季に入り、姥子におきましては予報になかった大雨の日などが頻繁に起こっております。お出かけの際は関東近郊の天気予報を確認されている方も多いと思いますが、実際には駿河湾からの影響を受けるエリアでありますので、ご自宅を出られる前には東海エリア(静岡県東部)の天気予報も併せてご確認下さい。

また観光地ではありますが、山間部ですので雨の予報が出ている日は軽装でなく、傘や長靴、雨具などの装備を十分にし、お気を付けてお越し下さい。

特別暑かった夏でありましたが、こちらは立秋と共に涼しい日が続き秋の気配が漂っています。姥子ではまだ暦通りに季節の移ろぎを肌で感じる事が出来ます。いつまでも変わらずに季節があり続ける事をただ祈るばかりです・・・。

 

秀明館 湯守り