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先日まで肌寒い日もありましたが、ようやく初夏の装いになって参りました。今年は早くから湧出が始まると共に、生き物達も一斉に動き出し、新緑の萌える山の勢いに圧倒されております。
いよいよ草木も勢いを増し、のんびりしているとあっと言う間にこの通りです・・・
今年は少し出遅れましたが外の管理作業を始めております・・・
<AFTER>
早速ハチの巣も・・・
今年初獲りです。作り始めのアシナガバチの巣で、各部屋に小さな卵が見えます。この時季まだハチ達も温厚ですので、むこうから逃げていってくれましたが、以前草むらの中に作られていたスズメバチの巣に気づかないまま作業をしていた所、突然地鳴りのような羽音と共に一斉にハチ達に襲い掛かられた事がありました。日頃の手入れがいかに大切かを身をもって教えられた痛い経験でした。(今でも草むらは少しトラウマです・・・。)
こちらは参道で立ち枯れをしていたヒメシャラです。新葉が出てこないので見てみると根本が虫に食べられていました。幸いそこまで大きな木ではありませんでしたが、倒れてくれば危険ですので撤去しました。昨今問題になっているナラ枯れも同様に虫が原因です。一昨年は当館裏にある巨大なナラ枯れの木が強風で倒れた際に電線を引きちぎり、終日停電の為やむなく臨時休業という事もありました・・・
手当たり次第に草を刈ってしまっていると、姥子の季節を彩る大切な花々もうっかり刈ってしまう事があります。毎年咲く花を楽しみにされていた方に「今年はあの花が咲かないね」と尋ねられ、内心冷や汗をかく事も・・・。こちらもハチの巣と同様に注意をしながら作業をしています。
<フランスギク>
<二ガナ>・・・地縛りという名があるほど繁茂しますが、花が咲くまで見落としやすいです。
<玄関先のアヤメ>
<ヤブカンゾウの葉>
<ギボウシの葉>もう少しすると花が咲き始めます
その他多数・・・
<側溝や雨水桝>
間もなくの梅雨入りで、雨の多くなるこれからの時季、雨どいや側溝など排水周りの掃除も重要になってきます。また姥子はもともと蚊の少ない環境ではありますが、管理を怠ると雨水桝などの水溜まりには、いつの間にか沢山のボウフラが泳いでいたりします。こちらも定期的に掃除をしボウフラの発生に気を付けています。
<ある年の中庭の様子>(10年前頃・・・)
<現在の中庭>
当初の頃は手入れが行き届かず、せっかくのお庭が草に埋もれてしまう事もありました。以降少しずつ整備を進めております・・・。
もともと森の中であった場所を人が切り開いた所ですので、人が手を入れる事を止めれば、山はアッという間に元の姿に戻ろうとします。草木が生い茂り、虫達が飛び交うそれこそが本来の自然の姿ではありますが、少しだけ自然に抵抗しながら日々作業をしております。
<上空から見た秀明館>
つきましては・・・
毎年の事ではございますが、これからの時季これらの作業が多くなってまいります。天候に左右される為、決まった日にちでの取り決めも難しく、どうしても営業中での作業となる日がございます。なるべく音をたてぬ様、最近ではエンジン式の機械からバッテリー式の機械に変え作業をしておりますが、作業によってはどうしても音の出る事がございます。
ご迷惑をお掛け致しますが、山中の環境でも皆様が快適にお過ごし頂ける様に努めておりますので、何卒ご理解の程よろしくお願い申し上げます。
湯上りは是非お外に出られて自然の風に当たる一時を・・・
秀明館 湯守り